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枕の正しい干し方!天日干しと陰干しの方法と簡単アイデアを徹底解説

枕の正しい干し方!天日干しと陰干しの方法と簡単アイデアを徹底解説

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更新日: 2024.03.28

日々利用している枕は、寝汗や皮脂が毎日枕に蓄積されています。そのため、枕は定期的に干して乾燥させたり、汚れを落としたりする必要があります。

ただし、枕の素材によって干し方は異なるため、事前に確認しておくことが重要です。

そこで当記事では、枕の種類と干し方や枕の正しい干し方、枕の干し方アイデアを解説します。枕を清潔に保ちたい方はぜひご覧ください。

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筆者睡眠健康指導士

睡眠健康指導士として、睡眠のサポートや体に合った寝具の選び方に関して情報発信。オーダーメイド枕の企画、販売など一貫して担当。


枕の種類と干し方

枕は定期的に干さなければ枕内に湿気が残り、ダニやカビが繁殖する原因となります。

湿気が蓄積すると枕が蒸れてしまい、嫌な臭いが発生する可能性もあります。そのため、定期的に枕を干して、枕を清潔に保つことを心がけましょう。

枕を干す方法には、日光に当てる「天日干し」と、日陰や室内で乾燥させる「陰干し」の2種類があります。どちらが有効的なのかは枕の素材によって変わるため、干し方を換えましょう。まずは素材ごとの干し方を記載した以下の表をご覧ください。

【素材別】枕の干し方

天日干し

陰干し

ポリエステルわた

パイプ(ポリエチレン)

 

コルマ素材

 

そばがら

 

低反発ウレタン

 

羽根

スノー低反発

 

ビーズ

枕の素材ごとの干し方について詳しく解説します。

天日干しをする種類

天日干しができる素材は以下のとおりです。

  • ポリエステルわた

洗濯可能で手入れが簡単ですが、ダニが繁殖しやすい素材。天日干しをして、掃除機でこまめに手入れするのが重要。

  • パイプ(ポリエチレン)
  • ポリエチレン製のパイプはダニが増殖しにくく、丸洗いや天日干しが可能。
  • コルマ素材(パイプ型、ビーズ型、ミニボール型)

丸洗い可能。ただし、一部の商品は陰干しを推奨しているため、洗濯表示を確認してから天日干しを行う必要がある。

  • そばがら

吸湿性と通気性に優れ、日本で古くから使用されている枕素材。天日干しは可能であるものの、丸洗いが難しい場合が多いため、枕の中身を交換することも有効。

天日干しは晴れの日の湿度が40%以下の日に適しています。

天日干しをする時間は、夏は2時間、冬は3〜4時間が目安です。日光が届かず湿度が高い場合は、布団乾燥機などを検討してみてください。

陰干しをする種類

陰干しに適している枕の種類は以下のとおりです。

  • 低反発ウレタン

紫外線にさらされると劣化し、耐久性が低下しやすい。湿気がたまりやすく中にカビが生える傾向があるため、頻繁な陰干しが必要。

  • 羽根

羽根や羽毛は吸湿・放湿性に優れている。頻繁な干しは必要なく、月に2回ほどの陰干しで充分。羽根が傷まないよう、優しくほぐしながら全体に広げて干すのが重要。

  • スノー低反発

低反発ウレタン素材を細かく粉雪状にしたもの。低反発ウレタン同様に熱がこもりやすく蒸れやすい性質がある。こまめな陰干しと、優しくほぐしながら全体に広げて干すのが重要。

  • ビーズ

風通しの良い場所で陰干しを行うのが重要。ビーズ枕は中身を丸ごと替えられる枕もあるため、洗濯が難しい場合や汚れが気になる場合は交換したほうが良い。

陰干しは屋外以外にも、風通し良い場所なら行うことができます。低湿度の日は、浴室の窓を開けて空気を循環させたり、扇風機やサーキュレーターで風を当てたりするのも有効です。陰干しは日光による素材への影響を心配する必要がないため、毎日干すのが理想的です。難しい場合は、3日に1度の頻度で干すよう心がけましょう。

枕の正しい干し方

ここからは、枕の正しい干し方を解説します。天日干しと陰干しに分けて説明するため、利用中の枕の素材によって干し方を換えてください。

その1:天日干しのやり方

枕を天日干しする方法は以下のとおりです。

  1. 1洗濯可能な枕の場合、洗濯前に枕の重さを計測する
  2. 2枕を洗濯し、洗濯が終わったらベランダや日当たりの良い庭に枕を干す
  3. 3枕を2~4時間放置し、乾いたら室内に取り込む
  4. 4枕に掃除機をかける
  5. 5再び枕の重さを計測し、洗濯前よりも軽くなっていれば完了
  6. 6選択前より重くなっていた場合、再度乾燥させる

枕の天日干しは一般的に、洗濯した枕を日光に当てて乾かす流れです。天日干しにおすすめの時間帯は、日光が強い10時~14時と言われています。洗濯できない枕でも、2~4時間天日干しを行うと、殺菌効果が期待できます。

その2:陰干しのやり方

枕を陰干しする方法は以下のとおりです。

  1. 1洗濯可能な枕の場合、枕の重さを事前に計測する
  2. 2枕を洗濯し、洗濯が終わったらベランダや庭の日陰、または風通しが良い室内で枕を干す
  3. 33~6時間放置した後、枕が乾いたら乾燥を一時中断する
  4. 4枕に掃除機をかける
  5. 5枕の重さを計測し、洗濯前よりも軽くなれば乾燥終了
  6. 6枕が重くなっていた場合は、再度風通しの良い日陰で枕を干す
  7. 7枕の重さが洗濯前と同じか軽くなれば作業完了。

枕の陰干しは、屋外の日陰が適しています。

室内で陰干しを行う場合、夕方17時から朝9時の日が昇り切っていない時間帯がおすすめです。日中しか干せない場合やベランダ・庭に日陰がない場合は、バスタオルを使って陰を作り出すなどの工夫が必要です。

枕の干し方アイデア3選

ここまで、枕の干し方を解説しました。しかし、具体的な枕の干し方が分からない方もいらっしゃるかと思います。そこで本章では、自宅にあるもので簡単に枕を干す方法を3つ紹介します。

  1. 1針金ハンガーと結束バンドを利用して干す方法
  2. 2大きめのハンガーを2つ利用して干す方法
  3. 3ピンチハンガーを利用して干す方法

自宅にあるもので簡単に枕を干す方法を解説します。

干し方その1:針金ハンガーと結束バンド

枕の干し方で有効的なのは、針金ハンガーと結束バンドを使って干す方法です。流れは以下のとおりです。

  1. 1針金ハンガー2本と結束バンドを用意し、ハンガーの中央あたりを結束バンドで縛る。
  2. 2結束バンドで縛った場所を支点として、ハンガーを横に引っ張り伸ばす。この際、枕のサイズに合わせるのが重要。
  3. 3枕をハンガーの中央に載せて干す。

菱形になった部分がしっかりと枕を安定させてくれるため、安心して枕を干せるでしょう。

干し方その2:大きめのハンガー

ハンガーの形状を変えたくない方には、大きめのハンガーに挟む方法がおすすめです。大きめのハンガーを使って枕を干す方法は、 大きなハンガーを2本用意し、枕をハンガーの間に通すだけです。

ハンガーを2つ用意する手軽な方法ですが、小さく硬い枕は落ちてしまう可能性があります。大き目のハンガーに挟む方法に適しているのは、大きくふかふかの枕ですので、一度試してみてください。

干し方その3:ピンチハンガー

枕を干す3つめの方法は、ピンチハンガーで枕の端を複数箇所挟む方法です。

ピンチハンガーとは、フレームに洗濯ばさみが多数ついており、洗濯物を挟んで干すのに役立つアイテムです。ピンチハンガーで枕を複数個所挟むことで、安定感して枕を干せるだけでなく、風通しも良くなるためおすすめです。

枕を清潔に保つにはカバーもこまめに替える

枕を清潔に保つためには必ず枕カバーを使用しましょう。

枕カバーは3日に1度程度の頻度で洗濯するのをおすすめします。さらに枕が洗える場合は、半年に1度程度の頻度で洗うのが好ましいです。枕本体の洗濯方法や、洗濯機と手洗いのどちらが最適なのかは、枕に添付の表示タグでご確認ください。

また、枕以外にも、シーツや布団カバーにカビ・ダニが増殖する可能性があります。

そのため、夏季は2~3日に1度、冬季は週に1度の頻度で交換し、洗濯するのが理想的です。部屋の湿度が気になる場合は、防ダニ・防カビシートも併用しましょう。

枕の汚れやニオイが気になったら処分も検討しよう

毎日利用する枕を清潔に保つためには、定期的な洗濯や天日干し・陰干しが必要です。さらに、枕カバーやシーツの選択も欠かせません。枕を頻繁に干しても臭いが取れない場合や、洗っても汚れが落ちない場合は、枕の買い替えを検討しましょう。

洗濯で落ちない匂いや汚れは、クリーニングに出しても取れない場合が多いため、枕の寿命が過ぎているのかもしれません。枕を買い替える際は、ご自身に合った枕を購入してください。