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低めの枕の注意点!快眠するための選び方やポイントを詳しく解説

低めの枕の注意点!快眠するための選び方やポイントを詳しく解説

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更新日: 2024.03.28

枕の高さは人によって好みがわかれますが、「低めの枕だと快眠できる」方もいらっしゃるでしょう。しかし、ご自身の体型や利用中の寝具によって、低めの枕では最適な寝相で眠れていない可能性もあります。

そこで当記事では、低めの枕の注意点を徹底解説します。さらに、低めの枕を選ぶ際の注意点やポイントも解説するため、ぜひ参考にしてください。

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筆者睡眠健康指導士

睡眠健康指導士として、睡眠のサポートや体に合った寝具の選び方に関して情報発信。オーダーメイド枕の企画、販売など一貫して担当。


低めの枕の良し悪しは人によって異なる

低めの枕が好きな方もいらっしゃるかと思いますが、人によって低めの枕が合っているかどうかは異なります。

そこでこの章では、快眠できる枕の高さについて詳しく解説します。その後に、低めの枕のデメリットも解説するため、低めの枕を検討中の方はぜひご覧ください。

快眠できる枕の高さ

睡眠の質を高めるためには、睡眠時に適切な姿勢を保てる理想的な枕を使用することが非常に重要です。睡眠時の適切な姿勢とは、立ち姿勢とほぼ同じ姿勢を保った姿勢のことです。

具体的には、背骨の中でも首の部分に当たる「頚椎(首を構成する7つの骨)」が床と真っすぐになる状態を指します。

睡眠時に上記の適切な姿勢を保つためには、枕の高さが非常に重要です。枕の適切な高さは、肩から頭にかけての傾斜が10~15度の角度を保てる高さだと言われています。

また、寝相によっても適切な枕の高さが異なります。側向きで寝る場合は、仰向けに寝るときよりも枕の高さが必要です。そのため、横向きで寝る際は、想像以上に枕が低いと感じる可能性があります。

低めの枕のデメリット

枕が低すぎる場合は、以下のようなデメリットがあるためご注意ください。

低めの枕のデメリット

  1. 1頸椎(首を構成する7つの骨)への負担
  2. 2首の筋肉の疲労、それに伴う首と肩のこりの原因
  3. 3頭部への血流の増加により、鬱血やむくみが発生する可能性

枕が低すぎると、首が正常なカーブを保つことができず、頸椎(首の7つの骨)に非常に負担がかかります。すると、頸椎の間にある椎間板や周りの組織が圧迫され、痛みを感じる可能性があります。

また、低めの枕を使うことで首の筋肉が適切な位置を保てず、睡眠中に力が入った状態が続きます。この状態が続くと、首のこりや肩こりの原因となるため注意が必要です。

最後に、低めの枕は頭部に血流が停滞しやすくなるので、起床時に頭痛が起こる可能性もあります。このように、低めの枕を使うことで起こり得るデメリットは多いです。枕は高すぎても低すぎても快適な睡眠をするのが難しくなるため、ご自身に合う枕を見つけましょう。

低めの枕を選ぶ時の注意点

低めの枕を選ぶ際は、以下2つの注意点があります。

低めの枕を選ぶ際の注意点

  • 顎の上がりすぎで首に負担がかかる可能性がある
  • 横向き寝での姿勢で肩に負担がかかる可能性がある

低めの枕を選ぶ際の注意点について詳しく見ていきます。

注意点その1:顎の上下

低めの枕を選ぶ際は、顎の上がりすぎや下がり過ぎに注意しましょう。

後頭部を支える部分が低めの枕の場合は、顎が上がりすぎて首に負担がかかります。

一方、低すぎる枕の場合は枕なしで寝ている状態とほとんど同じ姿勢になり、顎を引いたような姿勢になります。顎を引いた姿勢は、肩こりやいびきの原因になるため、起床時に疲れやだるさが残るでしょう。

注意点その2:横向き寝

側向きで寝る場合は、低めの枕を使用すると首が肩の位置よりも高くなり、肩に負担がかかりやすくなります。この状態が続くと、肩こりや首のこりが発生する可能性があります。

しかし、仰向けになることもあれば、寝返りをうって横向きになることもあります。そのため、両方の寝相に対応できるよう、中央が低く、両サイドが高めの枕が理想的です。仰向けの際は中央部を、横向きの際は両サイドを活用し、頭と首を安定させるよう心がけましょう。

低めの枕選びのポイント

ここからは、低めの枕選びのポイントを3つ解説します。

低めの枕選びのポイント

  • サイズ(高さ)
  • 素材
  • 他の寝具とのバランス

低めの枕選びのポイントについて詳しく見ていきます。

ポイントその1:サイズ

枕の適切なサイズや高さは、各々の体型によって異なります。また、寝相によっても適切な枕のサイズや高さは変わります。

仰向けの場合は、後頭部と首を適切な角度(10~15度)に保てる高さが重要です。

一方、横向きの場合は前述の通り、首が肩の位置よりも高くならないような姿勢を保つことが重要です。

枕のサイズや高さは、一人ひとりの体系や利用中の寝具によっても異なるため、あらゆる要素を考慮したうえで選ぶのがおすすめです。

ポイントその2:素材

低めの枕選びのポイントは、素材です。素材によって耐久性やフィット感が異なるため、ご自身の好みを把握することが重要になります。

枕に使われる主な素材は以下のとおりです。

枕に使われる主な素材

  • ウレタンフォーム
  • ポリエステルわた素材
  • パイプ素材
  • そば殻

上記素材の特徴と注意点をまとめた表をご覧ください。

素材

特徴

注意点

ウレタンフォーム

・クッション性があり体にフィットする

・適度な弾力性があり、耐久性も高い。

放湿性に乏しいため、定期的な陰干しが必要

ポリエステルわた素材

・柔らかく弾力性があり、洗濯機で洗える

・回復力に優れている。

耐久性があるものの、寿命2~3年程度とやや短い

パイプ素材

・へたりにくい

・通気性・弾力性に優れている

・耐久性が高い

・ホコリがつきにくく衛生的

丸洗い可能であるが、素材によっては洗濯機を使うことが難しいこともある

そば殻

・適度な硬さで安定感がある

・触れたときにひんやり感を感じる

・放熱性がある

天日干しで湿気を取り除くことが必要。比較的寿命は短く、1~2年程度

このように、枕に使われる素材には様々な特徴があります。ご自身の好みの素材を見つけ、最適な枕を見つけてください。

ポイントその3:他の寝具とのバランス

枕を選ぶ際は、他の寝具とのバランスが大切です。特に、敷布団(マットレス)の硬さによって適切な枕の高さが変わります。

通常、私たちの体勢は、「後頭部から胸」「胸から腰」にかけて、背骨が2つのS字カーブを描くように形成されています。立ち姿勢の場合、腰のカーブの適切なすき間は4~6cmですが、寝ている状態で体に負担をかけにくいすき間は2~3cmです。

このカーブの隙間は、寝具の硬さによって変わります。そこで、敷布団が柔らかい場合と硬い場合に分けて、身体への影響と適切な枕の高さを紹介します。

敷布団の硬さ

身体の影響

理想的な枕の高さ

柔らかい

・沈み込みが深いため、カーブの隙間が大きくなりすぎる

・腰痛の原因にもなる

・高めの枕で頭部と首をしっかり差さえ、自然な姿勢を維持する

硬い

・沈み込みが少なく、頭部と首に対する圧力が強くなりがち

・血流が妨げられ、熟睡できない場合もある

・比較的低めの枕で、顎を引いた姿勢にするのを避ける

敷布団は、柔らかすぎても硬すぎても身体への負担を与えてしまいます。しかし、枕で高さを調整し、頭部と首の適切なカーブを保つことで睡眠の質は上がるでしょう。

低めの枕で迷ったら高さ調節ができるモデルもおすすめ

ここまで、低めの枕の選び方を解説しましたが、ご自身に合う高さを見つけるまでには時間がかかるでしょう。そこでおすすめなのが、高さ調整ができるモデルの枕です。

高さ調整できる枕は、枕の中に入れられるシートが複数枚入っており、お好みの高さに合わせることができます。

購入してから、低すぎ・高すぎと失敗してしまう方も多いため、調整可能な枕がおすすめです。

また、枕を利用していくうちに肩こりや首のこりが発生した場合、枕の高さが合っていない可能性があるため、その際に調整することもできます。

現在利用中の寝具やご自身の体型、身体のカーブについて把握することは難しいため、枕選びで失敗したくない方は、高さ調整可能な枕を検討してみてはいかがでしょうか。

低めの枕は自分の寝姿勢をふまえて選ぶようにしよう

低めの枕は、頸椎の負担になったり、首と肩のこりの原因になったりと、注意点も複数あります。しかし、枕が高すぎても、適切な寝相を保ち快眠するのは難しいです。

ご自身に適した枕は寝姿勢によっても変わるため、あらゆる情報を考慮する必要があります。

枕の購入を失敗したくない方は、高さ調節ができるモデルもおすすめです。また、オーダーメイドの枕もあり、ご自身に合う高さ・素材がすぐにわかります。

睡眠の質を上げたいと考えている方は、ぜひご自身にあった枕の購入を検討してください。

         \自宅でつくれるオーダーメイド枕/